インフルエンザワクチンに関して2018/2019シーズンにワクチンの供給不足が生じて予防接種を受けられない人が多数出てしまったこともあり、2018/2019シーズン以降より国内製造株が選定される様になりました。
国内製造株については、厚生労働省が有効性や安全供給面も含めて最終決定をし、それに基づいてワクチンメーカーがワクチンの製造を行います。現在、日本で使用されているワクチンは、A型2種類(H1N1)(H3N2)およびB型2種類(山形系統)(ビクトリア系統)のウイルス株が含まれており、2024/2025シーズンの製造株は更に有効性が増すように、前シーズンと比べA(H3N2)が変更されました。
「ワクチンの接種を受けたがインフルエンザに罹ってしまった」とワクチンの効果に疑問を持つ人がいますが、誤解されているようです。ワクチンは接種後、抗体ができるまで2週間ほどかかりますので、その間に感染する場合もあります。
まず、ウイルスが体内に入ると細胞に侵入して増殖します(感染…ワクチンでも完全に阻止できない)。次に、ウイルスが増えると発熱などの症状が出ます(発症…ワクチンで多少の抑制効果ある)。発症後多くは回復しますが一部で肺炎・脳炎などの合併症を起こします(重症化…ワクチンで予防効果あり)。
ワクチンを接種してもインフルエンザの感染・発症は防ぎきれませんが、ワクチンの最も大きな効果は、重症化を予防する事にあると思われますので、ワクチンの未接種のひとは、早目に接種しておいたほうが良いと思われます。
コロナ感染症流行下の2020/2021および2021/2022シーズンは、インフルエンザの流行は認められませんでした。2022/2023シーズンはインフルエンザの活動性が高まり、2023年の夏になっても患者発生が続くという今までにない流行パターンでした。2023/2024シーズンは、前シーズンの発生が消えないまま、秋から年末にかけての流行が生じました。2024/2025のインフルエンザの流行予測は難しいですが、コロナ感染症の流行が秋口より少し下火になって来たせいか、うがいや手洗い・マスクをしない人が増えてきたため、従来の流行パターンになると思われます。
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