人の音声は、のど仏のところにある声門という場所で、左右の声帯が振動して作られます。ここに異常が生じると「声がれ」となります。声の使い過ぎで生じる場合は心配ないと思われますが、声がれが続き徐々に進行するときは注意が必要となります。
声の出し過ぎなどで生じる声がれは、発声を控えることで、ほとんど治ります。
しかし、声帯を司る神経に障害が生じた場合は、声帯の動きが制限されるため上手く振動せず、声がれを生じることになります。
また、声帯を過度に使う人には声帯のポリープや結節などの隆起状のものが生じやすく、声帯の一番よく振動する部位に多く認められます。これらによる声がれは難治性ですが、外来での手術(※)で治療が可能です。
声がれが治り難い場合、最も注意しなければならないものは喉頭(特に声帯)の癌です。喉頭癌は、全身の悪性腫瘍の中でも生じる頻度が高く、男性に多く認められます。また、喫煙の習慣とも関連が深く、喫煙者は吸わない人に比べ喉頭癌になる確率は約30倍と言われています。
喉頭は他の臓器と異なり、耳鼻咽喉科の外来で明視下に観察できるため、癌の早期発見が比較的容易になります。声がれが長引く場合は、声帯のポリープや結節などばかりでなく、癌の可能性もあるので、早い時期に専門医の診察を受けましょう。
天心堂医院では、局所麻酔を行なって痛みや反射を取り除いてから、内視鏡下に鉗子付きの喉頭ファイバースコープを使いポリープなどを切除しております。ただし、病巣が大きかったり、硬いものは内視鏡下の手術には向きません。
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